「ボードゲーム会、ちょっと気になる。でもルールを何も知らないし、ゲームも持っていない」
そんな理由で、申し込みボタンの手前で止まっていませんか。
ボードゲーム会は、知らない人同士がテーブルを囲んで、カードやコマを使うゲームを一緒に遊ぶ集まりです。名前は聞いたことがあっても、実際にどんな雰囲気なのか、初心者が行っても迷惑にならないのかは、行ってみるまでわかりにくいですよね。
この記事は、ボードゲーム会に初めて参加しようか迷っている人に向けて書きました。会の流れ、初心者向けの会の見分け方、参加する前に準備しておくこと、当日のちょっとしたマナー、そこで知り合った人と仲良くなるきっかけまで、順番にお話しします。
ボードゲーム会ってどんな集まり?
主催者がゲームを持ってきて、卓を分けて遊ぶのが基本
よくあるのは、主催者や常連さんがゲームを何箱も持ってきて、参加者が3〜5人くらいのグループに分かれて遊ぶ形です。ひとつのテーブルを「卓(たく)」と呼ぶことが多く、1つのゲームが終わったら、別のゲームに移ったり、卓のメンバーを入れかえたりします。
会場は、公民館の会議室、レンタルスペース、ボードゲームを遊べるお店などさまざまです。数時間の会のなかで、短いゲームをいくつも遊ぶこともあれば、ひとつのゲームをじっくり遊ぶこともあります。
「ボードゲーム」といっても種類はいろいろ
ボードゲームと聞くと、すごろくや人生ゲームのようなものを思い浮かべるかもしれません。ボードゲーム会で遊ばれるのは、それよりもっと幅広いものです。
数分で終わるカードゲーム、言葉や絵でお題を当てる会話のゲーム、全員で協力してクリアをめざすゲーム、資源を集めて点数を競う、少し考えどころの多いゲーム。会によっては、物語の中の役になりきって犯人を探すようなゲームを中心にしているところもあります。
ボードゲーム好きのあいだでは、ルールが少なくてすぐ遊べるものを「軽いゲーム」、ルールが多くて時間もかかるものを「重いゲーム」と呼ぶことがよくあります。初めての人は、まず軽いゲームを中心に遊ぶ会を選ぶと安心です。
ボードゲームを楽しむ大人は、じわじわ増えている
「大人がボードゲーム?」と思う人もいるかもしれません。でも、ボードゲームを楽しむ人はここ数年でかなり増えています。
国内最大級のアナログゲームのイベント「ゲームマーケット」は、2026年春に幕張メッセで開かれ、2日間で過去最多の32,000人が来場しました。1,300をこえるブースが集まったそうです。公式サイトの開催データを見ると、2000年の第1回の来場者は400人でした。20年あまりで、ずいぶん大きなイベントになっています。
矢野経済研究所の調査では、アナログゲーム(電源を使わないゲーム)の国内市場は2024年度に1,587億円になる見込みとされています。ただし、この金額の9割近くはトレーディングカードゲームです。そのうえで、テーブルゲームについては、即売会などのイベントに参加する人が増えていることや、新しいイベントの開催が増えていることが成長の理由に挙げられています。
遊ぶ人が増えれば、遊ぶ場も増えます。今は、初心者が混ざっていても当たり前、という会も珍しくありません。
初心者でもボードゲーム会に参加して大丈夫?
結論から言うと、大丈夫です。ゲームを持っていなくても、ルールを知らなくても参加できる会はたくさんあります。
ボードゲーム会では、遊ぶ前にルールを知っている人が説明してくれるのが一般的です。この説明は「インスト」と呼ばれています。英語の「インストラクション」を略した言葉で、ようはルール説明のことです。会の中でこの言葉を聞いたら、「これから説明が始まるんだな」と思っておけば十分です。
つまり、ルールを予習してから行く必要はありません。むしろ、初めての人がいる卓のほうが、説明する側も「どこからわかりやすく話そうか」と考えやすかったりします。
ただし、会によって雰囲気がちがうのも確かです。上級者向けの重いゲームを長時間遊ぶ会に、いきなり初心者が入ると、ついていくのが大変なことがあります。だからこそ、最初の一回は会の選び方が大切です。
初心者向けボードゲーム会の探し方と選び方
「初心者歓迎」「ルール説明あり」と書いてあるか
まず見たいのは、募集文に初心者のことが書いてあるかどうかです。「初心者歓迎」「ルールは当日説明します」「ゲームを持っていなくてもOK」といった言葉があれば、初めての人が来ることを前提にしている会です。
反対に、遊ぶゲームの名前がずらっと並んでいて、説明がほとんどない会は、慣れた人向けのことがあります。迷ったら、主催者に「ボードゲーム会に参加するのが初めてなのですが、大丈夫ですか」と聞いてみてください。
遊ぶゲームの「重さ」と会の長さ
募集文に「軽めのゲーム中心」「パーティーゲームが多め」とあれば、初心者にはぴったりです。「じっくり系」「重ゲー会」のように書かれている会は、慣れてからでも遅くありません。
会の長さも見ておきたいところです。初めてなら、2〜3時間くらいの会がちょうどいいと思います。半日以上の長い会でも、途中から参加したり途中で帰ったりしてよいと書かれていれば、気軽に申し込めます。
参加費と、そのお金が何に使われるか
参加費は会によってちがいます。会場代を参加者で割る会もあれば、ボードゲームのお店が開く会のように、お店の利用料がかかる会もあります。申し込む前に、金額と、何にかかるお金なのかを確かめておくと安心です。
主催者のプロフィールと、参加した人の声
ボードゲーム会の雰囲気は、主催者によって大きく変わります。主催者がこれまでどんな会を開いてきたか、参加した人がどんな感想を残しているかは、当日の様子を想像する手がかりになります。サークルを選ぶときに見ておきたい点は社会人サークルの選び方の記事にまとめているので、あわせて読んでみてください。
初参加の前に準備しておきたいこと
準備といっても、大げさなことは何もいりません。
持ち物は、参加費と飲み物くらいで十分です。ゲームは会が用意してくれることがほとんどなので、手ぶらで行ってかまいません。点数を記録するゲームもありますが、筆記用具は会場にあることが多いです。気になるなら、小さなメモとペンをかばんに入れておくくらいでいいでしょう。
ひとつ気にしておきたいのが、食べ物です。カードやコマは、主催者や参加者が自分のお金で買ったものです。手が汚れるお菓子を食べながら遊ぶと、カードに油がついてしまうことがあります。飲み物はふたのできるペットボトルにして、テーブルの端に置いておくと安心です。飲食のルールは会ごとにちがうので、募集文を見ておいてください。
それから、遅れそうなときや行けなくなったときの連絡方法も、事前に確かめておきましょう。ボードゲームは人数がそろってはじめて遊べるものが多いので、当日の人数の変化は、主催者にとってわりと大きな話です。
ボードゲーム会当日の流れとマナー
着いたら、主催者に名前を伝える
会場に着いたら、まず主催者に名前を伝えます。初めての参加であることもあわせて伝えておくと、慣れたメンバーの卓や、軽いゲームの卓に案内してもらえることが多いです。あとは流れに乗って席につけば大丈夫です。
ルール説明は、全部わからなくてもいい
ルール説明を聞いても、一度で全部わかる人はほとんどいません。慣れた人でもそうです。「とりあえず1回やってみましょう」と始まって、遊びながら覚えていくのがふつうです。
わからないことがあったら、自分の番が来たときに「これってどうすればいいんでしたっけ」と聞いて大丈夫です。周りの人も、初めて遊んだときは同じでした。
カードやコマは、ていねいに
先ほど食べ物の話をしましたが、ゲームそのもののあつかいも同じです。カードを曲げない、コマを落としたら拾っておく、遊び終わったら片付けを手伝う。こうした小さな気づかいは、言葉にしなくても伝わります。「片付け、手伝います」のひとことは、主催者にとってうれしいものです。
勝ち負けより、卓の空気を大事に
ボードゲームは勝ち負けのある遊びですが、会で大事にされているのは、卓のみんなが楽しく遊べたかどうかです。負けてくやしがるのは盛り上がりのうちですが、ほかの人の手を細かく指図したり、負けた人を強く責めたりすると、空気が重くなってしまいます。
自分の番で迷うこと(「長考」と呼ばれます)は、悪いことではありません。ただ、待っている人がいることは少しだけ頭に置いておいて、迷ったら「すみません、ちょっと考えます」とひとこと言っておくと、お互いに気がラクです。
ボードゲーム会がきっかけで、友達はできる?
ボードゲーム会は、話がうまくなくても人と一緒の時間を過ごしやすい場所です。ゲームそのものが話題を作ってくれるので、自己紹介で何を話そうか悩む必要がありません。
そのうえで、そこから一歩先に進むきっかけもいくつかあります。
ひとつは、遊んだゲームを覚えておくことです。「さっきのゲーム、すごくおもしろかったです。なんていう名前でしたっけ」と聞けば、ゲームを持ってきた人はたいていうれしそうに教えてくれます。そこから「これが好きなら、こっちも合うと思いますよ」と話が続いていくことがよくあります。
もうひとつは、同じ会に何回か続けて顔を出すことです。ボードゲーム会は常連さんが多いことも多く、二回目、三回目になると名前で呼んでもらえるようになります。「前回やったあのゲーム、今日もありますか」と聞けるだけで、会の居心地はぐっと変わってきます。
会が終わったあとに、同じ卓で遊んだ人へ「今日はありがとうございました。また一緒に遊べたらうれしいです」と短いメッセージを送るのもいい方法です。趣味友達と長く付き合うための考え方は、趣味友達の見つけ方の記事でも紹介しています。
ボードゲーム会で気をつけたいこと
楽しい場所ですが、知っておくと安心なこともあります。
初めて行く会は、個人の家よりも、公民館やお店など人の出入りがある場所で開かれる会を選ぶと安心です。会場の場所や住所は、申し込む前に確かめておきましょう。
また、ゲームの楽しさとは関係なく、仲良くなったあとに別の目的の話を持ちかけてくる人がまぎれていることもあります。見分け方は社会人の友達の作り方の記事にまとめているので、一度目を通しておいてください。トモサーで困ったことがあったときは、通報機能で運営に知らせることができます。
ボードゲーム会でよくある疑問
ゲームを1つも持っていないけど、いいの?
まったく問題ありません。初めての参加者の多くは、ゲームを持たずに来ています。何回か遊んで気に入ったゲームが見つかったら、そのとき自分用に買うかどうかを考えれば十分です。
ルールを覚えるのが苦手で、足を引っぱりそう
ルールの覚えやすさは人それぞれですし、ゲームによってもちがいます。最初は、ルールの少ない軽いゲームを選んでもらうのがおすすめです。主催者に「ルールがかんたんなものからやってみたいです」と伝えておくと、合いそうなゲームを選んでもらえることがあります。
負けてばかりで楽しめるか不安
最初のうちは、慣れた人に負けるのは当たり前です。協力して遊ぶゲームなら、そもそも参加者同士で勝ち負けがありません。勝ち負けが気になるうちは、協力系のゲームや、運の要素が大きいゲームを選ぶと、気楽に楽しめます。
一人で行っても浮かない?
ボードゲーム会は、一人で来ている人がとても多い集まりです。一人で参加するときの気持ちの持ち方は、社会人の友達の作り方の記事でお話ししています。
近くにボードゲーム会がないときは?
オンラインで遊べるボードゲームの集まりもあります。参加するときの準備は、オンラインで趣味友達を作る方法の記事が参考になると思います。ゲームをいくつか持っているなら、少人数の会を自分で開いてみるのもひとつの手です。始め方は社会人サークルの作り方の記事にまとめています。
まとめ
ボードゲーム会は、ゲームを持っていなくても、ルールを知らなくても参加できる集まりです。初めてなら、「初心者歓迎」「ルール説明あり」と書かれた、軽いゲーム中心で2〜3時間くらいの会を選ぶと安心です。
当日は、主催者に初めてだと伝えて、ルールはわからないところを聞きながら覚えればいい。カードやコマをていねいに扱って、勝ち負けより卓のみんなで楽しむことを大切にする。それだけで、きっと「また来たいな」と思える時間になります。
トモサーでは、ボードゲームを遊ぶイベントやサークルを探せます。エリアから探すページで近くの集まりを見て、気になったものはブックマークしておけますし、主催者のプロフィールや参加した人のレビューで雰囲気を確かめてから申し込めます。基本の機能は無料で使えるので、くわしくはよくある質問も見てみてください。よかったら、のぞいてみてくださいね。




